選手たちの笑顔を久しぶりに見た気がする。清水の4日の練習では7対7のミニゲームが行われていた。田坂和昭監督の名前をもじった「タサカップ」。4分の1コート、GKなしでゴールはミニゴールを使用。選手の不足分はコーチで補う。至って普通のミニゲームだ。強いて言えば、4チーム総当たりで順位を決めるくらい。しかし、「このチームは擦れているのかなと思っていた」と田坂監督の心配をよそに、雨の中でテンションが上がったのもあるのだろうが、全員が声を張り上げサッカーを楽しんでいた。一つゴールが決まれば、こみ上げる喜びを全身で表し、試合終了の笛で選手たちは抱き合った。その純粋な姿に、監督は一安心をしたようだ。
「われわれは好きなサッカーを仕事にしているということを忘れてはいけない」(田坂監督)
一度サッカーの原点に立ち返ったチームは、明日15日は審判を外部から呼んで紅白戦を行う予定。最終節を笑顔で締めるために、明日は真剣勝負になる。
(清水担当 田中芳樹)
2015/11/14 19:40