鹿島のナビスコカップ優勝を受け、昨季まで在籍していた前野貴徳は「おめでとうと言いたいような……でも素直に喜べないですねぇ」と苦笑いする。新潟が決勝に進んでいれば対戦できただけに、悔しさもひとしおだ。そんな思いを力に変え、前野はホーム最終戦でもある今節・湘南戦にぶつける。「湘南は、ナビスコで優勝した鹿島を前節倒しているし、非常に波に乗っている。僕らも受け身にならず、攻撃意識を高く持って勝ち点3を取りに行きたい」。
また今節は地元・愛媛から家族がかけつける。中でも前野を“にぃにぃ”と慕う甥っ子兄弟の応援は、モチベーションの一つ。「負けると怒られるんですよ(笑)。僕に厳しいことを言えるのはチビだけです」と目を細める。
自身は2nd第11節・神戸戦(2○1)で先発をつかんで以来、公式戦7試合で4アシストと好調。愛する家族とサポーターのため「勝ってホームで残留を決め、みなさんと万歳したい」と、勝利への貢献を誓っていた。
(新潟担当 野本桂子)
2015/11/07 11:37