残留争いをかけた松本との大一番(明治安田J1・2nd第14節)。勝利への先制弾を決めたのは、特別指定選手・端山豪だった。相手DFをかわして放った豪快なミドルシュートは、一歩も動けないGKの脇をすり抜け、ゴール右に突き刺さった。
来季加入が内定している慶應義塾大4年生。J初ゴールの瞬間を「頭が真っ白になった。ネットが揺れているのを見て、決められたんだなって。素直にうれしかったです」と振り返る。直後、指揮官のもとへ走り、その胸に飛び込んだ。「パフォーマンスが良くないときも使い続けてくれたので、決めることができた。感謝の思いがああいう形になった」とはにかんだ笑顔で語った。柳下正明監督も「いい顔をしてるから、受け止めました」と照れながら、今年一番のやわらかな表情を会見場で見せていた。
端山に続き、キャプテン大井健太郎の追加点で2-0の完勝。新潟は年間順位を13位に上げた。攻守にアグレッシブな好プレーの連続でつかんだ勝利。この勢いを残り3試合につなげる。
(新潟担当 野本桂子)
2015/10/18 21:01