神戸は15日、ユース所属の藤谷壮、東隼也を来季トップ昇格することを発表。ユースの先輩に当たる岩波拓也、山口真司に2人について聞いた。
まずは東について。岩波は「賢くて気の利くプレーヤー。ポジションが同じで気に掛けていた。トップの練習にも参加してたし、寮で話す機会が多く、『プロに入ってからが厳しい』『甘くない』と伝えてきた」という。山口は「ユースのときから後ろにいた。1年の後期から出始めて、最初は頼りがいなかったんですけど、徐々に頼りがいが出てきた」と笑顔で話し、その性格を「ちゃらんぽらん…ではないか(笑)、テンション高めの元気なヤツです」と紹介した。
藤谷はすでに2種登録としてプロのピッチに立っている。岩波は「代表に呼ばれてるのにけがで辞退したり、精神的な弱さがあった。でも、この間の1次予選(U-18日本代表)のあと、『代表おもろい?』って聞いたら『やっと面白さがわかった』って話してた。遅いなあと思ったけど、一つ成長したと思う」と感服した様子だ。
山口と藤谷は、ユース時代に山口が左SB、藤谷が右SBの関係。山口は「とにかくスピード。『行け~』って感じで見てました」と振り返る。藤谷はアンダー世代の代表選手でもあり、「後輩って感じじゃないかな…。下から上がって来るからじゃなくて、責任感もってやりたい」と、プロ1年目の自身の抱負を語ってくれた。
神戸は2005年に発掘育成型クラブを目指し、アカデミー部門を強化。翌06年にジュニア(現U-12)、伊丹U-15を設立。藤谷はジュニアから神戸の下部組織で過ごしプロ昇格した初の選手だ。東は伊丹U-15出身として初のプロ昇格となる。
岩波は「アカデミーの選手が引っ張っていかないといけない。2人上がることはユースの成果が出ていると思う。うれしいですね」と喜びを語っている。
(神戸担当 小野慶太)
2015/10/16 07:00