明治安田J2第35節・群馬戦(1△1)を終え、引き分けが6試合続いている京都。残留争いから抜け出せないでいるチームに、DF菅沼駿哉が危機感を募らせている。
磐田所属時にはJ2降格を経験した。「磐田のときもいつかは勝てると思っていた。『こういう状況だから逆に楽しもう』という言葉も出たが、結局は結果が出せなかった」。忘れようがない悔しい記憶だ。
「『京都は落ちないだろう』という空気が選手の間にもある。『内容は悪くない』というのは、一番怖い状況。勝てていないことを全員が受け止めて、ひとりずつがプラスαの力を出さないと何も変わらない。このままだとJ3が見えてくる。それは、自分が口を酸っぱくして言っていくべきこと」
20歳台前半の選手たちが主軸を担う京都で、ためらいなく若手に怒声を浴びせられる菅沼は貴重な存在だ。厳しい戦いが続くシーズン終盤、ハートの部分においても、菅沼が果たすべき役割は大きい。
(京都担当 川瀬太補)
2015/10/08 17:40