徳重健太に今季・明治安田J1・2nd第13節鹿島戦に初出場の可能性がある。山本海人が28、29日の練習を負傷のため回避しているからだ。ただ、徳重は29日の練習後、「いつもと変わらない」と言葉を残し、トレーニングに集中している。
それは、彼の不変の信念に由来する。出場できないもどかしさについて聞いた。「楽しくはないですよね。でも、(練習で)やれることはいっぱいあるし、出れない原因は自分にある。そこはブレずにやれている」。この返答は、初めて守護神としてシーズン開幕を迎えた2011年に聞いた言葉と同じだ。それまでの出場できない状況を振り返った徳重はこう話している。「やっぱり悔しい。でも、出られるかは実力だと思う。自分を高めるしかないですよ」。
今季、チームはほとんど練習試合を実施していない。出番は山本の状態次第となるが、出場すればまさに”ぶっつけ”だ。「その時やれることにベストを尽くす、それだけですね。トレーニングで、できる限りのことをしている」。出場不出場に関わらず、徳重は自分の信じる道で戦っている。
(神戸担当 小野慶太)
2015/09/30 12:04