小学4年生から6年生を対象とした「EXILECUP2015」。株式会社LDHが2010年より社会貢献活動の一つとしてスタートさせた参加費無料の今大会は、日本サッカー協会を後援とし、今季で6回目を迎える。過去5年間で参加人数1万5,000人を突破。今季も全国464チームが参加して7月より行われた。予選大会を勝ち抜いたチームが集う決勝大会は9月23日、大会のアドバイザーを務める岡田武史氏がオーナーを務めるFC今治のホームタウン、愛媛県今治市で実施。ここでは、その決勝大会をリポートする。(文・写真:松本 隆志)
(※9月28、29日のエル・ゴラッソ本紙に掲載されたレポートを一部加筆をして掲載しています)
劇的な逆転で頂点に立ったのは関西代表・EDC
23日、愛媛県今治市の桜井海浜ふれあい広場サッカー場にて小学4~6年生までの全国フットサル大会「EXILECUP2015」の決勝大会が開催された。6年目となる今大会は全国各地の9地区10会場で予選がおこなわれ、その地区予選大会を勝ち抜いた10チームが愛媛県今治市に集まった。参加した10チームは2グループに分かれて総当たり戦の予選リーグを戦い、各グループ上位2チームが決勝トーナメントへ進出。さすがは激戦の予選大会を勝ち抜いた猛者ぞろいとあって、予選リーグから実力伯仲のレベルの高いプレー、試合が繰り広げられた。
決勝のカードは優れた技術と冷静な判断を武器に盤石の戦いで勝ち上がってきた関西代表・EDCと、毎試合スリリングな展開の中、気持ちの入ったプレーで勝負をモノにしてきた中国代表・HIROFCの対戦となった。8分ハーフで行われた決勝戦前半はお互い一歩も引かない一進一退の攻防。激しくせめぎ合う中でもスコアは動かずに試合を折り返したが、後半早々にゲームは動いた。HIROFCがキックオフの流れから豪快なシュートを決めて先制に成功すると、さらに試合は白熱する展開に。ビハインドを背負いながらもEDCは相手の突け入るスキを虎視眈々と狙う。そして、FK弾で同点に追い付くと、そのまま勢いに乗って相手ゴールを攻め落とし、見事な逆転勝利で優勝。全国の参加464チームの頂点へ立った。
大会会場も父兄を中心とした多くの来場者で賑わうとともに、スペシャルゲストとしてEXILEのHIROさんや劇団EXILEの小野塚勇人さん、CrystalKayさんも来場し、会場は大盛り上がり。大会アドバイザーで、サッカー元日本代表監督、現・FC今治オーナーの岡田武史氏も「大会のレベルはどんどん上がっている。今までで今大会が一番盛り上がった」と総評し、今大会を締めくくった。
[エグザイルカップ2015優勝チーム選手コメント]
廣岡 響樹
(ゴレイロ/EDC)
みんなで声を出し合って、追い付こうと頑張れた
「みんな日頃のキツい練習の中でも集中してやってきた成果を出せたし、一致団結してプレーできた。最後、負けていたときにでも、みんなで声を出し合って追い付こうと頑張れた」
[エグザイルカップ2015優勝チームコーチコメント]
廣長 優志(写真・左)
(専任コーチ/EDC)
「自分たちのチームは足元のプレーはできて当たり前。適切な状況判断とオフ・ザ・ボールの動きを徹底させて戦った。その結果、初めて優勝できてうれしく思う」
内田 晢兵(写真・右)
(専任コーチ/EDC)
「いつも優勝候補に挙げられていたけど、今回のチームは個のレベルが少し劣っていたので混戦になると思った。そんな中でも自分たちのプレーができれば勝てると言い聞かせ、子供たちは勝負強さを見せてくれた」
(BLOGOLA編集部)
2015/09/30 11:51