DF輪湖直樹は8月20日の明治安田J1・2nd第8節・松本戦(2○0)で、相手のCBとの競り合い後に頭部を強打し、脳震盪状態で途中交代。経過観察ということで、しばらく練習からも離れていた。検査の結果では脳、首に異常もなく、日常生活上の問題はないようだが、「頭痛があって、それが取れないと練習できない」とのこと。しかし3日は久しぶりにウエアを着て練習場に姿を現した。
頭を強打した影響で「病院の(試合翌日未明の)1時くらいからの記憶しかない。映像を見て思い出したけれど、試合中の記憶もない」と彼は振り返る。とはいえ偏頭痛も「かなり落ち着いて最終段階。(痛みは)ほんのちょっとという感じです」(輪湖)ということなので、今日はウオーキングのみだったが、全体練習合流もそんな先のことではないだろう。
輪湖は負傷につながったプレーを「相手の肩が頭に当たった」と振り返りつつ、「もう一回あのプレーがあったとしても行っている。俺のプレースタイルなので後悔もない。相手の選手も全く悪くない」と、ファイターらしく振り返る。受傷の直後には松本の反町康治監督が担架を要請し、治療には松本のメディカルも協力した。5分ほど中断時間を松本サポーターは静かに見守り、退場時に励ましの拍手で送りだす一幕もあった。
輪湖はこのような松本側の対応について「映像を見てうれしかった」と述べ、あらためて感謝を口にしていた。
(柏担当 大島和人)
2015/09/03 19:37