今節対戦する川崎Fには、高木和道の清水時代のチームメートが数多く在籍する。「スピードと裏抜けに警戒しなくてはならない矢島卓郎、ゲームが作れて何でもできシュートにパンチ力のある山本真希と、個々の特長は分かっている。しっかり抑えていきたい」と闘志を見せる。
だが、「長いキャリアの中で国立競技場の思い出は?」と問われると「えーっと…大分に負けたことです」と苦笑。08年ナビスコカップ決勝でキャプテンとして清水を率い、矢島や山本、また現在大分に所属する児玉新とともに大分とタイトルを争った。「あの時点で翌年G大阪に移籍することが決まっていたので、どうしても健太さん(長谷川健太監督)にトロフィーを持たせたかった」と当時の思いを語る。
現在大分を率いるのは、あの日ヘッドコーチとしてベンチに座っていた田坂和昭監督。今週末の国立競技場には、元清水メンバーたちのそれぞれの思いが交錯しそうだ。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2013/03/05 18:25