Cygames presents Special Match サガン鳥栖vsアトレティコ・マドリードを前日に控えた7月31日、佐賀市内のホテルでプレスカンファレンスが開催された。元日本代表でサッカー解説者の戸田和幸氏がインタビュアーを務めるトークセッション形式で行われた。二部構成で第一部にはディエゴ・シメオネ監督が登場。また、第二部にはフェルナンド・トーレス、ラウール・ガルシアが登場した。ここではプレスカンファレンスの内容を一部紹介します。
ディエゴ・シメオネ監督
――日韓W杯のときにアルゼンチン代表として来日されていますが当時の思い出は
「あのときのW杯は自分にとってはポジティブな思い出になりました。グループリーグの最初の試合に勝てば大体は突破できて次のラウンドに行けるという感覚でいたんですがその中で敗退になってしまいました。3試合のうち、1試合に負けただけにも関わらず他のチームの成績が良かったということで次のラウンドに行けなかった。それがすごく良い教訓にもなったし、人生、サッカーにおいては良いこともあればあまり良くないこともあるんだなということを十分に経験させてくれたものでした」
――プレシーズンに日本に来て試合をする目的やアトレティコマドリードとしてどういった試合にしたいのか
「この試合は次のシーズンをスタートするという意味で、また、非常に力のあるチームと戦うという意味でリーグに向けて気持ちをどんどんと高めていくために非常に良い試合になると思っています。この試合を通じて自分たちはもっともっと成長していきたいと思っているし、私たちがやろうとしているチームの活性化、調整に向けた一つのスタートにしたいと思っています」
「サガン鳥栖は非常に勇気のある、果敢な攻撃をしてくるチームだと思いました。フォーメーションとしては[3-4-3]や[3-4-2-1]で戦っているチームなのかなと思いますがFWが非常に良かったし、両サイドの動きが非常に良かった。名前はわからないが番号で言うと23番と10番、それぞれの連係が非常に良いなと思いました。それから14番の選手はキャプテンですよね。彼は非常に中盤での動きが良かったし、ディフェンスの選手たちは自分たちのディフェンスに対してしっかり考えをもってプレーをしているんだなと思います。チーム全体としては日本のプレーの特長であるスピード感がある。そういうプレーをするチームだなという印象を持っています。明日の試合ではこういったチームと戦うことができて自分たちも成長をしていけると思っているので非常に楽しみにしています。それから暑さについてですが雨や風、暑さというものは私には関係なくて私が気にするのはサッカーについて、だけです」
フェルナンド・トーレス
「明日の試合は自分たちにとってはプレシーズンの準備をするために非常に重要な試合だと思っています。シーズンのカレンダーを見てみると最初の数試合というのはいつも厳しいものになっています。ですから、最初のスタートの試合に勝利できるように今のトレーニングも非常に重要になってくると思うんですがあまり次のシーズン開始までに時間がないということでできるだけ監督の望むようなプレーができるようにトレーニングに励んでいきたいと思います。相手チームのフォーメーション、3バックに対するプレーを考えないといけないのかなと思っていますし、今までも他の国々で行ってきた親善試合で違うスタイルのチームと戦っていろいろと経験を積んできているのでバリエーションにもうまく対応ができるようなシステムで戦っていきたいなと思っています」
ラウール・ガルシア
「フェルナンドが言ってくれたんですけど僕たちは1ヶ月間のフィジカルトレーニングを経て来シーズンへの準備期間をそろそろ仕上げないといけない。いろいろなタイプの、異なった試合をこの機会に経験して来シーズン、どんなタイプの試合にも対応できるようなチームを作り上げていきたいと思っています」
試合前日となったこの日は午前と午後の二部練習を実施、練習の際も笑い声は一切なく、球際の激しいぶつかり合いを見せるなどその雰囲気は真剣モード。シメオネ監督も常に声を出し、選手たちを戦わせるなど現役時代さながらに熱い姿を見せていた。プレスカンファレンスでの言葉通り、アトレティコ・マドリードにとって重要な試合であることは練習の雰囲気から感じ取ることができた。楽しみな一戦は8月1日、ベアスタで19時にキックオフを迎える。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2015/08/01 00:38