長い時間を掛けてようやく見つけた“発見”を口にするときの研究者のように、自信満々の表情でそう答えたのは阿部伸行だ。
「これは僕自身が試行錯誤を繰り返してきてはじき出したものです。2時間だと、まだ睡眠が浅いから切れたらすぐに目覚めてしまう。4時間だと体が冷えて、アスリートの僕にはあまり良くない。結局、3時間がベストなんですよ、3時間がね」
もうお気づきの方もいらっしゃるだろう。阿部が記者に力説していたのは、エアコンの『おやすみタイマー』の設定時間の事である。どうでも良い? いいえ、体にも経済的にもとても大事なことですよ。
寝苦しい熱帯夜が増えてきた今日このごろ。阿部が時間を掛けて導き出したデータを信じて、心地良い眠りの世界の扉を叩いてみませんか?
(北九州担当 島田徹)
2015/07/20 15:12