今季はアンカーでの出場機会が多い松本昌也。ここ2年は自身の課題であったフィジカル面を克服するため、ハードなトレーニングで筋肉をつけた。かつては当たり負けを避けて間で受けるプレースタイルを徹底していたが、いまでは積極的に体をぶつけに行く。
ただ、松本は「球際の強さとは単純に体が強いということではなく、どこにボールがこぼれてくるかを読んで相手より早くボールとの間に入るなどの予測も含める」と言う。
特に最近、ボールの軌道の予測が早くなった。「集中しているうちに自然と分かるようになった」とのことで、さらにその秘密を追求すると「今季から取り組んでいる速読が役立っているのではないか」と思い至った。毎日の練習前や試合前にパラパラと本をめくるだけだが、見えたものを瞬時に認識し判断するスピードが向上した気がするという。
ちなみにテキストはディズニー映画にもなった『王様の剣』。いまこそ剣を抜くアーサー王となり、窮地のチームを救いたい。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2015/05/28 15:39