明治安田J1・1st第13節の山形戦では、ブエノが3バックの右で先発を飾り、中央に増川隆洋、左に岩波拓也というそれぞれが今季初となるポジションで戦った。そして、相手に押される難しい試合の勝利に貢献した。
決勝点はブエノのJ初ゴール。その直前に増川は「ここで決めないともう(チャンスは)ないぞ」とブエノにハッパをかけたようで、「目の前で決めよった」と、その喜びと驚きを伝える。
その増川は終盤、捨て身の体当たりシュートブロックでゴール前に君臨。粘りの完封に導いた。
GK山本海人は以前から「あと一歩」をチームメートに要求してきた。「この連戦は声を出し続けた」「空回りでも良いので覇気を出してやる選手に」「当たり前のことでも言えば責任が生まれる」。苦しい試合で掴んだ久しぶりの勝ち点3を喜んでいる。
ただ、「結果だけが出た試合だった」と増川。山本も「山形戦の内容ではダメ」と異口同音。次節のホーム戦へ気合いを入れ直している。
(神戸担当 小野慶太)
2015/05/25 16:44