12日の明治安田J1第5節・甲府戦(4○1)でリーグ戦の連勝を遂げた神戸。3得点目を挙げ、勝利に貢献したのは三原雅俊だ。
その三原は、ゴール後に両手を挙げてクルクルと回る独創的なパフォーマンスを披露したが、これは、「義理のお父さんと約束してたんです」。夫人の父へのメッセージだった。
義父の「ゴールが見たい」との願望に、「じゃあ『決めたら何をする?』って話になって、それなら回りましょう」と返した三原。“回る”ことに大きな意味はないようだが、その約束を交わしたのは、はや数年前。熊本在住の義父は昨年、三原が期限付き移籍していた長崎に何度も足を運んだが、「1点も取れなくて・・・」親孝行には至らなかった。
ゴール後、チームメートに「回って回って」と呼びかけた三原。だが、残念なことに誰ひとり連動せず、「ダサ過ぎるわ」のツッコミも。三原は「笑ってますね」と甲府戦をテレビ観戦していた義父の様子を伝える。体を張った孝行息子に、熊本の義父は幸せを噛み締めたに違いない。
(神戸担当 小野慶太)
2015/04/15 07:00