昨夏に仙台へ加入した野沢拓也。最近は直接FKのキッカーこそ茂木駿佑に譲った場面もあったが、その技術と意外性に満ちたプレーは衰えを知らない。今季は退場した明治安田J1・1st第1節・山形戦(2○0)と出場停止の次節・柏戦(1△1)を除く3試合でフル出場している。
その野沢はマイペースなようでいて、仙台のチーム全体に気を配る。1st第4節・清水戦への意欲を聞くと「相手の特徴に対して僕がどうこう、ということより、自分達全員の連動性を高めていくことのほうを意識しています。試合を重ねるごとに、いまの戦い方への手ごたえが増しているので」と答えた。
「(ナビスコカップ第2節・)名古屋戦(2●3)で前半に3失点したように、試合ごとにまだまだ課題はあります。でもその課題の克服も含め、全員守備からの攻撃が向上しているし、もっと伸ばしていきたい」。
ウォーミングアップから誰よりも楽しそうにボールを扱う背番号8は、チームとともに自らも成長を続ける。
(仙台担当 板垣晴朗)
2015/04/02 18:56