前節・愛媛戦(3○1)にスタメンを3人入れ替えて臨んだ金沢。ベンチも含め、試合当日のメンバーを予想するのは困難な状況だ。ただ、それは良い競争が行われている証拠でもあり、チーム力の底上げにもつながる。
愛媛戦が今季初先発となった選手の一人、阿渡真也に話を聞いた。「守備から入り過ぎた。攻撃面で自分の良いところを出せなかったが、勝てたので良かった」。悔しさを滲ませながらも、勝利という結果に安堵していた。後半には“アシスト未遂”とも言えるクロスを上げる場面もあった。
それでも「もっと前に行って、マイナスのパスも出せるくらいに上がれたらいい」(阿渡)。今節・群馬戦、彼がサイドを駆け上がる姿に期待したいが、まずはスタメンを勝ち取るための競争が待っている。「毎日が勝負だと思っている」と、阿渡は練習からの猛アピールを誓った。
この競争原理こそ、まさに“創力戦”のスローガンそのもの。金沢の戦いは、まだ始まったばかりだ。
(金沢担当 野中拓也)
2015/04/02 16:51