昨季8月に負った右アキレス腱断裂により長期離脱を余儀なくされていた斉藤大介が帰ってきた。
宮崎キャンプ中の11日に全体練習に合流。翌12日には30分の限定ながら、大宮との練習試合にも出場した。「監督やフィジカルコーチからは、『まだ早いんじゃないの?』とも言われたけど、ゲーム感覚を取り戻す意味でも試合がしたかった。要望に応えてくれたスタッフに感謝したい」と“志願”の復帰戦だったことを、19日の練習後に明かした。
「家族や選手、手術してくれた先生やリハビリの先生、いろいろな人の支えがあって復帰できた」と周囲への感謝の気持ちも述べながら、斉藤を勇気づけたのが、中田仁司強化部長からプレゼントされた『勝言(しょうげん)』という本だった。「サッカーやほかのプロスポーツ選手の生き様などが書かれていて、読んでいて気持ちを奮い立たせることができた」。一冊の本が、斉藤の復帰を後押ししていた。
(徳島担当 小田尚史)
2013/02/19 21:15