木山隆之監督にとって、今節は試合以外にもかつての教え子と対戦する楽しみがある。その教え子とは熊本FW常磐聡のこと。木山監督が水戸で指揮をしていた10年に東京農大から次代のエース候補として獲得したのが常磐だった。
木山監督は「(常磐は)当時、東農大のエースだったけど、まだお山の大将だったね。戦術面の理解や守備ができていなかった」と振り返ったが、「体はそんなに大きくないけど、体が強くて、左利きで技術もあった」とその非凡な能力にも目が止まったという。今節、その教え子は敵チームの選手としてやってくるが、「まだ若手だった彼がいろいろ経験して成長した姿が見れることは嬉しいよ」とやや感慨深げ。
とはいえ、「なるべく仕事はさせないようにしないと。(自身が千葉監督時代に常磐が)北九州にいた時には(ゴールを)決められてるからね」と、可愛いかつての教え子であっても手心を加えるつもりはない。
(愛媛担当 松本隆志)
2015/03/20 17:43