第1節・讃岐戦(0●2)で、いきなり勝負師の顔を見せた田坂和昭監督。敵将の奇襲を警戒し、今季はボランチを定位置としていたダニエルのCB起用を試合直前に決めるなど、大胆な策をもって臨んだ。
普段はコツコツと実直な田坂監督だが、これまでにも、ここぞという試合で突然、勝負に出たことがある。12年J2第14節・湘南戦では同システムでのマッチアップと見せかけ、密かに中盤をずらしてミスマッチさせ相手を慌てさせた。同年プレーオフ決勝では、85分に[1-1-3-5]という前代未聞の超攻撃的布陣を敷、J1昇格を果たしている。
「いつも開幕戦は選手たちにのびのびやれと言うのだが、今回は勝ちに行くぞと言った」
そんな気合いで挑んだ前節の賭けは大ハズレ。内容も結果も不甲斐ない試合になってしまった。エルゴラッソの採点も、監督就任以来初の「3.5」。だが激戦必至の今季J2で優勝を狙うなら、毎試合が大一番だ。今後は採点欄に高得点を並べられるよう期待する
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2015/03/11 14:22