(「エンドチェンジ、来るなら来い!」との、長崎戦への意気込みを表現した関塚隆監督)
明治安田J2開幕のアウェイ長崎戦を3日後に控え、千葉は明日の練習を完全非公開とするなど戦闘モードに入りつつある。千葉は長崎に、リーグ戦では1分3敗とまだ勝ったことがない。ゆえに意気込みもMAXかと思いきや、関塚隆監督はそのデータを知らなかった。「そうなの? 僕は去年ホームで引き分けたし、天皇杯は勝ってるから(笑)」と、少なくとも指揮官に苦手意識はないようだ。
ただ、長崎の高木琢也監督は、熊本時代からコイントスに勝つとコートチェンジを仕掛けてくるなど、千葉にとっては「何となくやりにくい相手」というイメージはある(去年のアウェイでは千葉側からエンドチェンジを仕掛けて負けるオマケ付き)。宮崎キャンプで練習試合をした際には、「去年までと全然イメージが違った」と佐藤健太郎が振り返ったように、長崎は得意のロングボールを封印して後ろから繋いできたが、「あの段階の練習試合で、長崎が手の内を見せるとは思えない」(佐藤勇人)と、選手には高木監督の策士ぶりに対して警戒感はあるようだ。
ちなみに関塚監督も「必要があればエンドチェンジはする」派。「いろいろ理由はあるよ。(風向きとか日差しとか?)うん、それ以外にも、後半に試合が動くときにディフェンスラインが近いほうが良いとか、スタジアムの客席との距離が嫌だとか」と、解説してくれた。その意図も分かるだけに、もしエンドを変えられたとしても、「ああ、変えてきたなとしか思わないですね(笑)。こっちは落ち着いて自分たちの戦いをするだけなんで」と、あくまで自然体で受け止めるとのこと。指揮官が動じなければ、選手たちも迷いなく戦えるはず。この一戦、両キャプテンのコイントスの勝敗にも注目したい。
(千葉担当 芥川和久)
2015/03/05 20:46