湘南戦へ向けての本日のトレーニングは、雷雨のため紅白戦の予定を取りやめて早目に切りあげられました。昇格へ向けた大事な一戦なので十分に練習できなかった影響が心配ですが、誰も怪我せずに終わってよかったです。
湘南と大分は同じ3-4-2-1のシステムを採っていますが、ホットゾーン(プレー頻度の高いエリア)を見ると、その性格の違いがわかります。湘南は中心部を密にして全域に万遍なくひろがっており、ボランチを中心に中央から攻めることが多い様子。対して大分はサイドでのボールタッチが圧倒的に多くなっていて、サイド攻撃が機能していることが読み取れます。
この話を湘南から期限付移籍中の石神直哉選手に振ると「へえ、やっぱりそうなんだ」と関心を示しました。実は石神選手は昨季、湘南の選手として大分と対戦したときに「大分は魅力的なサッカーをしているな」と感じたのだそうです。サイドのスペシャリストとして、大分のサイド攻撃を評価していたとのこと。そのときはまさか翌年、自分が大分でプレーすることになるとは思ってもみなかったでしょうが、今季は“伝説のキッカー”と呼ばれるほど精度の高いクロスで大分の左サイドを熱くしています。今節、レンタル元の湘南との対戦でも、その左足がきらめきを発揮することでしょう。
一方、湘南の曺貴裁監督はケルン体育大学OB。ドイツ語も堪能でドルトムント好きという噂です。そのこととセンターからの攻撃が多いこととのあいだに関係があるかどうかは不明ですが、ちょっとテンションのあがる小ネタでした。
現在首位と4位とはいえ、まだ19試合を残して勝ち点差は2。モチベーションの高い1週間を過ごしたのはチームだけではありません。なんとわたし、湘南担当記者から宣戦布告されてます(笑・http://blogola.jp/p/442)。Twitterでもバトルがはじまっており、ピッチ外でも昇格をかけた戦いの熱さを体感していただけるかと。
13日発売の本紙1179号では、大分対湘南プレビューが大きく扱われています。湘南・大分の各担当によるそれぞれの3-4-2-1分析も掲載。大分など販売地域以外に在住の方からよくお問い合わせをいただくので告知しておきますが、PCやiPadなどで御覧いただけるデジタル版(150円)を以下のサイトでダウンロードできます。ご利用ください。
■honto
http://honto.jp/ebook/pd-series_B-900085-000000-11110021.html
■Fujisan.co.jp
http://www.fujisan.co.jp/product/1281692744/b/811247/
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2012/07/13 21:34