12日、来季へ向けた選手との契約交渉の第1回目が行われた。この日、交渉に臨んだのは、杉本健勇、扇原貴宏、丸橋祐介ら6選手。
交渉にあたった宮本功強化本部長は、「今季のクラブとしての反省や、来季はこういう考え方で、こういう戦いをしたい、というビジョンを説明した。クラブに対する要望も聞いた。もちろん、J2に落ちることの選手のダメージは大きい。そこへJ1の魅力的なオファーが来ると、話を聞いてみたくなるのは自然な気持ちだと思う。そこは理解できる。でも、J2に落とした僕らが責任を持ってJ1に戻さないといけない、ということも、みんな理解している。選手は悩んでいる。(残留へ向け)全精力を傾けたい」と話した。
他クラブから正式オファーが届いている冒頭の3人は、「今日はまず話を聞いた」というスタンスで一貫していており、この日のうちに結論を出すことはなかったが、それぞれに、現時点での思いを語った。
「宮本さんがチームをどう考えているか、自分がどうしたいか、という話をしました。クラブが自分を必要としてくれている気持ちは伝わってきたし、セレッソに残って自分の力でJ1に上げたい、という気持ちはあります。自分を育ててくれたクラブという恩もあります。けど、まだどうするか分かりません。この2日間くらい、頭が割れるくらい悩むと思います。そんなに返事を長引かせるつもりはありません。しっかり考えて、決めたいです」(杉本)
「チームの方針がしっかり聞けて良かったです。熱も感じたし、セレッソを立て直す、という気持ちは伝わりました。(残る、残らないという話は)今日はしていません。近いうちにまた話はしますし、その時には、ある程度、(答えは)出るのかな、と思います。ただ、自分の中で考えが出るまでは、しっかり考えたいと思います」(扇原)
「宮本さんからいろいろ話を聞けました。(セレッソの思いは?)伝わりました。しっかり考えて、自分で答えを出したいと思います。色んな部分で悩むことはあるけど、少し前に比べると、迷いは少なくなりました。次に話をする時くらいには、答えを出したいと思います」(丸橋)
残留か、移籍か─。決断に注目が集まる。
(C大阪担当 小田尚史)
2014/12/13 07:00