残留への最後の可能性に懸けた最終節・C大阪戦が間近に迫っている。4日はさいたま市内で非公開練習を行い、“一戦決勝”の最終節への準備を進めた。
これまで多くの残留争いを経験してきた金澤慎にとっても、ここまで厳しい状況は未経験のもの。その中で金澤は、かつて大宮をけん引したファイターの言葉にヒントを得ている。
「前節は(藤本)主税さんが解説だったけど、そのときに『大宮の選手がミスをしたときに今までだったら盛り上げるような声掛けがたくさんあったのに、今日は少なかった』という話をしていた。そういう声掛けや雰囲気作りは、普段からしていないとああいう場面で出てこない」(金澤)
もちろん、そういった危機感を持っているのは金澤だけではない。「ヨコ(横山知伸)、(高橋)祥平といった選手たちはどんな状況であっても声を出して引っ張ろうとしてくれているので、そういう選手たちと力を合わせてどんどん言っていかないといけない」。クラブ生え抜きの背番号23は、最後まであきらめずチームを奮い立たせる心づもりだ。
(大宮担当 片村光博)
2014/12/04 19:52