3日、中田浩二が引退を表明した。98年に帝京高校から鹿島に加入し、途中、オリンピックマルセイユやFCバーゼルでプレーしたこともあったが、2度のW杯に出場するなど、日本サッカー界に多大な功績を残した。
しかし、今季リーグ戦での出場3試合はすべて途中出場。時間に換算するとわずかに57分の出場に留まり、第23節・大宮戦(1●2)を最後にベンチ外が続いていた。夏ごろから他クラブからのオファーも届いていたが、最終的には本人が鹿島でユニホームを脱ぐことを決断した。
4日のクラブハウスは引退の報を受けたサポーターが多数押し寄せていた。同じ79年組の小笠原満男、曽ヶ端準は「まだまだやれる」と声をそろえる。
「難しいよ。ものすごく悩んだ」という本人は多くを語ろうとせず、セレモニーと会見が用意されている最終節・鳥栖戦後に自らの口でファンやサポーターに感謝を伝える意向を示した。
最終戦は優勝の可能性を残した大一番。勝って終わらなければいけない理由がまた一つ増えた。
(鹿島担当 田中滋)
2014/12/04 07:00