
レコードホルダーへ向けて――。気負いもなければ、焦りもない。「もう1点、早く取りたい」。胸に抱いているのは、得点への強い渇望だ。
「『蹴らせて』と言ったら譲ってくれた。(小野寺)達也には感謝したい」
味方への感謝の言葉を口にしたのは、“ジャンボ”こと大久保哲哉。前節・水戸との“北関東ダービー”できっちりPKを沈め、高田保則(元草津など)が保持しているJ2通算得点記録の『76』に並んだ。3節前の第39節・アウェイ富山戦ではPKを外していただけに、キッカーに名乗り出るのは容易ではなかったはずだ。だが、それは凡人の思考。ストライカーという存在は、考え方が異なるようだ。大久保は言う。
「PKを外した感覚は自分で決めないと取り戻せない。メンタル的には蹴らないほうがラクだけど、自分から蹴らせてもらった」
J2で76点目をゲットした大久保が次に狙いを定めるのは、記録の更新、そして3季連続二ケタ得点。今季初の3連勝につながる得点を奪取し、FWとしての仕事をやり遂げる。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/11/21 18:29