MFマルシオ・リシャルデスの完全復活が少しずつ近づいている。左ひざ機能不全の影響でピッチを離れていたマルシオは8月20日の天皇杯3回戦・群馬戦で昨年11月2日のナビスコカップ決勝・柏戦以来の公式戦出場を果たすと、以降、帯同しなかった9月3日のナビスコカップ準々決勝第1戦・アウェイでの広島戦を除き、3試合に途中出場。
「試合に出させてもらって、コンディションも徐々に、効果的に上がっているという感触はある」と話すマルシオは、10日の練習ではスルーパスでチャンスを作ったり、角度のないところから西川周作も反応できないシュートを決めたりするなど、レギュラー組に対して存在感を示していた。
「試合の状況になったときにいろいろなオプションをそろえるためにも、練習の中で何ができるのかを常に探りながらやっている。自分の名前をサポーターのみなさんに呼んでもらうためには、ゴールでもどんな形でも、みんながうれしくなるものを自分が出していかないといけない」。マルシオが結果を残し、サポーターが歓喜して彼の名前を呼ぶ日もそう遠くなさそうだ。
(浦和担当 菊地正典)
2014/09/10 19:09