ピッチで起こる現象は色彩豊かだ。前節(第30節)の愛媛戦、1-1に追い付く契機を作った西澤代志也は、こんなことを感じたという。
「(あの時点では)1点を取られていたし、やっていくなかで前からプレスを掛ければ、相手はつなげないと思っていた。相手は蹴るか、へんにつなごうとしてミスをしていた。だから、ボールを取れたところはイメージどおりだった。でも、マコ(杉本真)のシュートは想定外だった(笑)」
想定内と想定外が生んだゴールに関して西澤は、「取ってからが速かった。パス1本だったし。あれができるようになるとラクになる」。阪倉サッカーの真骨頂が凝縮されたシーンに納得の表情を浮かべた。
酷暑が和らぎ、秋が足音を立てて近付いて来るのを感じる昨今。運動量が求められる栃木のサッカーにとっては、またとない季節の到来である。木々が緑から黄色に変色するこの季節を自分たちのモノとするために、ハイプレスからゴール奪取するシーンを増やしたい。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/09/10 18:56