西野貴治がU-21日本代表に合流したことで、10日に行われる天皇杯4回戦の広島戦で出番を得ることになりそうなのが丹羽大輝。
「長かったですね。これだけ試合から遠ざかったこともないし、やっと試合に出られる」(丹羽)。天皇杯3回戦の徳島戦では金正也とCBでコンビを組んだものの、リーグ戦では西野に定位置を譲る恰好になっていた背番号5。
それでもこの苦労人は腐ることなく、己を磨いていた。ピッチ内では練習中から常に手を抜かず、スタンバイを整えてきたが、ピッチ外でも新たに「脳力」という新たなカテゴリーでメンタル面を整える取り組みにも挑戦。「今はいい状態を保てている。出番が来た時には生かせると思う」と静かにその時を待ち続けてきた。
「久々に試合に出るからと言ってチームの流れを壊さないようにと慎重になるのではなく、自分らしさを出したい」(丹羽)。長谷川健太監督が「絶好調男」と呼ぶスーパーポジティブマンが、西野不在時のリーグ戦でもチーム浮沈の鍵を握る。
(G大阪担当 下薗昌記)
2014/09/09 19:45