19日、前節(J1第20節・柏戦/0●2)で負傷退場した奥井諒の離脱が発表された。
奥井は「これだけ長く離脱するのはプロになって初めて」と陽気に話したが、リハビリ期間中の大切なこととして、「メンタル」を強調。これから続くリハビリ期間への複雑な胸中を伝えている。
そんな奥井に話を聞いていると、帰路につく大屋翼が一言。「こんきぜつぼう~」。強烈すぎて漢字で書くのをためらうが、2度の大怪我を仲間のエールで乗り越えた大屋ならではの、孤独と向き合うチームメートへの独特のエールだ。
これは、すでに期限付き移籍で加入したばかりの枝村匠馬、石津大介にも容赦なく届いた。合流直後、石津が「あれは楽。ありがたいっス」と話せば、枝村も「いいっスね」と微苦笑。強烈にイジられたはずの奥井もまた、屈託のない笑顔で応じている。
この日の練習中には、シンプリシオにデコピンを喰らわせた後、肩を組んで笑い合った大屋。彼のイジりは、シーズンの苦しい時期を迎える選手たちに、笑顔をもたらす力になっている。
(神戸担当 小野慶太)
2014/08/20 07:00