CKに合わせてジャンプするたび、見学のサポーターからどよめきが起こった。身長195cmの指宿洋史は、余裕で頭一つ飛び抜けている。
3日、アルビレッジで行われた明海大との練習試合(45分×2本)で、指宿は後半から出場。これが新潟加入後、初の実戦となった。チャンスがあればゴール前へ走り込み、CKからの競り合いは高さで相手の脅威に。スペースを突いたサイドからのパスを受け、川又堅碁のゴールもアシストした。「相手のSBが絞っていたので、(SHに入っていた鈴木)武蔵を起点に外のスペースを使えると思った」。まだフィジカルコンディションが万全ではない中でも、的確な読みで得点に絡む動きを見せた。
柳下正明監督は「ボールに対して、自分のタイミングだけで動くのでなく、味方が動いてできたスペースを使おうとしている」と、周囲との関係の中でプレーできている点を評価。「もっとよくなっていく」と期待を寄せていた。
(新潟担当 野本桂子)
2014/08/04 10:22