連動した鮮やかな攻撃で4得点。大量リードで完勝かと思われた状況からの3失点。そして五輪メンバー落選後、最初の試合での原口元気選手の大活躍。鳥栖戦は様々なことがあり、原稿には書ききれませんでしたが、全4得点に絡んだ柏木陽介選手のパフォーマンスは圧巻でした。ボールを受ける動き、パスの出しどころ、パスを出してからの動き、前線からの守備――鳥栖戦では柏木選手の持ち味がこれでもかというぐらいに出ていたと思います。鳥栖戦で今季も前半戦を終えましたが、柏木選手はペトロヴィッチ監督の就任で水を得た魚に生き生きとし、低調に終わったのはここまで試合に出られるコンディションではなかった横浜FM戦などほんの数試合。平均して高いパフォーマンスを見せており、「浦和の好調の要因は柏木にあり」と言っても過言ではありません。勝ち点30の3位で前半戦を終え、チームが優勝を意識した中で突入する後半戦。柏木選手が勝利のカギを握ることは間違いないでしょう。
(浦和担当 菊地正典)
2012/07/11 11:59