今週、藤田優人がチームの全体練習に合流した。
昨季のナビスコカップ決勝・浦和戦(1○0)では、負傷しながらも工藤壮人の決勝点をアシスト。しかし、右ひざ前十字じん帯損傷で長期間の離脱を余儀なくされていた。
これだけ長くピッチを離れるのは、藤田にとって初めての経験。その中で、あらためて、「自分はサッカーを好きなんだと感じた」という。懸命にリハビリに励み、体脂肪率は変わらないまま、体重は2kg増加させている。
実際のプレーについては、「怖さしかない。動作の怖さを少しずつ取っていく感じ。自分で試しながら、いろいろな場面を作っている」と話すが、ようやく復帰も具体的に視界へ捉えられるようになってきた。
「あと何年か経って、このけがをして良かったと思えれば、一番良いと思う。過去は変えられないので、これからしっかりとやりたい」。けがをしないに越したことはない。それでも、起きてしまった以上、気持ちを切り替えて、藤田は前を向こうとしている。
(柏担当 石原 遼一)
2014/05/15 20:21