少し振り返るのが遅くなりましたが、7日のG大阪戦のことを少し。
G大阪のレアンドロが執拗に、そして狡猾に那須選手の裏をとりにいったことで、柏のDFラインは苦しめられました。
夜露もあったのか、ボールが伸びて長いスルーパスを通された1失点目。そして、今野泰幸選手のハンド疑惑が取り沙汰された2失点目。双方とも痛い失点でしたが、個人的に気になったのは2点目の方です。90分という時間に喫したその失点で「勝ち点2を失った」だけに、悔やまれます。
また、今野選手からレアンドロ選手へパスが出されたとき、「取れた!」と思ったのは筆者だけではないと思います。あの時の対応について詳細を知りたくて、DFラインの選手たちに聞きました。
「絶対に取れたと思って足を出しました」。
増嶋選手はスライディングしてパスカットに入った場面を振り返ってくれました。
「そうしたら、レアンドロも足を出してきて、自分が触れたボールがレアンドロの足に当たって相手にとって良い場所にこぼれてしまった。最後の時間だったのでどうにかしたかった」。
試合直後、「あの失点はDFの責任」と語った渡部博文選手は、「マスくん(増嶋)との距離が空いていて、カバーが遅れてしまった」と述べています。「日本代表のフランス戦でもありましたけど、今野選手のあの抜け出しは危ないということ。あの場面、マスくんとマサト(藤田優人選手)がレアンドロと2対1のようになっていたけど、自分のサイドには誰もいなかったんだから、カバーにいって良かった」。対応が遅れたことを悔いていました。
ちなみに、「そろそろ落ち着かないと」と言って今季は髪の色を黒にしていた橋本和選手が、元の茶色に戻し、そして鋭い突破を見せていることも気になったので突撃してみました。
――前節、特に攻撃で調子が良かったと思います。個人的には髪の色を久々に染めたからかなとも、推測しているんですが?
「(髪の色を変えると)気分が変えられますからね。思い切って染めようと思ったんです。それは、(潜在的に)気分を変えようとしたからだと思いますし、多少いつもと違う気持ちがあったんだと思います。前々節はアクシデントで出られなかったですが、前節に関しては、個人的には良かったかなと。ジョルジとのコンビも良いイメージがある。攻撃も守備も」
――良いアシストもありました。
「でも、もうちょいできました。あのアシストも工藤のナイッシューでしたしね。後半は良い感じで上げられたので、もうちょい落ち着いていたら中に合わせられたかもしれない。結果も悔しいです」
茶髪効果は、やはりあったようです。
(柏担当 田中直希)
2012/11/11 16:49