いよいよ、明日は自動昇格を懸けての最終節。土曜日ということもありましたが西谷の練習場には多くのサポーターの方々が訪れていたのを見ると気持ちが高まってきますね。そんな試合を前に山口監督のコメントを紹介したいと思います
――昇格を懸けた最終節を前に雰囲気は?
「普段通り。そういう感じですよ。ただ、多少、次がラストということを意識している部分があるのかなというのも少し見えていた。まぁ、それはネガティブなものではないので。自分自身もいつも通りですよ。ホーム最終戦でもあるし、ラストをしっかり締めくくれればなと思います」
――岐阜も残留を懸けた大事な試合。守りを固めてくる可能性もあるが?
「守備を固めてくるといってもずっと引きっぱなしということはないと思う。元々、岐阜も守備に関しては良い状態にある」
――大分、湘南と勝ち点で並ぶケースを想定すると大量得点も必要だが?
「そこは最初から意識することはない。試合が進む中でそういう可能性が出てくればチャレンジしなければいけない。他会場の経過というのは自分のところだけに入るように確認はする。選手たちに伝えるようなことはしない。プレーオフのことは考えないし、明日のことに集中するだけ」
――選手の頃の昇格争いとは監督という立場では違う?
「全然違いますよ。余裕なんてないしね(笑)。明日も基本的には勝たないといけないし、そこは変わらない。自分たちの100%を出すことは変わっていない」
――自動昇格の可能性を残すチームの中では1番条件は厳しいが?
「残念ながら可能性が低いとは思っていない。1番可能性があると思ってますよ。今、カズや康介といったチームメートが代表で頑張っている。こういう良い時期にチームを離れるのは後ろ髪を引かれるような思いもあったと思う。カズもやる前から賛否両論があるのはわかった上でチャレンジしている。カズも康介も全力で向こうでファイトしている。自分たちも全力でファイトしないといけない。それでまた合流する機会があればね…でも、明日で終わるかもしれないからそうなったら彼らは残念だね(笑)。ホーム最終戦、三ツ沢でそういうものを懸けて試合ができるのは自分たちにとっても大きいし、サポーターにとっても大きいんじゃないかな」
といった感じに所々にシニカルな部分も含ませながら最終節に向けて話をしてくれました。話を伺っている感じでは山口監督の雰囲気もいつも通りなのかなと思いました。山口監督の下、最下位から這い上がってきたチームはいよいよ明日、自動昇格を懸けて最終節を迎えます。
「可能性が低いとは思っていない」
この日もそう話した山口監督。監督が言うとどんな言葉も信じたくなります。明日、どんな結末を迎えるのか楽しみです。取材する側としても一瞬一瞬を逃さないように集中して臨みたいと思います。
それでは。
(横浜FC担当 杉山文宣)
2012/11/10 19:25