Jリーグの選手・監督がプレミアリーグを語る連載企画『俺のプレミア』。今週はイングランドのポーツマスでプレー経験のある、岐阜のGK川口能活選手の後編をお送りする。──
ポーツマス所属当時と今ではGKに求められる能力が変わってきていると川口は言う
――イングランドサッカーの見どころは?
「やっぱりゴール前の攻防。スペインやイタリアのサッカーは中盤の攻防が魅力だと思いますが、イングランドはどちらかというとゴール前の攻防にあります。ゴール前の攻防や競り合いが多いぶん、GKとしてもディフレクションの回数が多く難しいと思います。最近はイングランドのGKもだいぶスタイルが変わってきています。僕がポーツマスにいたときは、ある程度体格のいいGKが多かったのですが、いまはシャープな体型のGKが増えているので、GKに求められる能力がどんどん変わっているなと感じます。例えばビルドアップの能力や俊敏性、守備範囲の広さ。ただゴールマウスを守ればいいというのではなく、感覚的には“広いゴールマウス”を守るという感じですね。広いエリアを守って、ビルドアップもできて、ということもGKに求められてきている。この前久しぶりにチャンピオンシップの試合を見たのですが、GKを見てスタイルが変わってきているんだなとあらためて思いました」
――自身もイングランドスタイルを取り入れようと思ったりも?
「自分には自分のスタイルがありますからね。そこはまあ。ただ、全体的にサッカーの流れがそうなっているし、イングランドのスタイルもそう変わってきていると思います。勉強になりますね」
(エル・ゴラッソ本紙4/11・4/12号より)
(BLOGOLA編集部)
2014/04/11 11:42