9日・10日発売の『エル・ゴラッソ』本紙で掲載された“J1なんでもランキング”で、空中戦勝率3位に輝いているのがDF佐々木翔。彼にその表を見せると驚きを見せつつ、「よっしゃ、青さんに勝ってる!」と勝利の雄叫び。青山直晃もJ1第5位と優秀な結果を残しているが、“勝率”は佐々木が1.8%上回っている。もっとも空中戦の回数は青山が佐々木より7回多く、「青さんはそんな競ってるんだ…」と関心もしていた。
身長176㎝でCBとしては小柄な佐々木だが、空中戦を優位に進めている背景にはさまざまな駆け引きがあるという。前節・清水戦(0●1)で対峙した191㎝の長沢駿は「先に飛ぶ。降りてきながら触る選手」なので、あえて「タイミングを遅らせて」対応することになる。
逆に今節で対戦する日本代表FW豊田陽平は、「空中で横移動してくる」タイプで、「先に落下地点、コースに走り込む」ことが必要になる。彼も跳躍力の優れた選手ではあるが、「そういう駆け引きをしなければ勝てない」のがプロの世界だ。
甲府が今節で対決する、日本最強のエアバトラー豊田を擁する鳥栖は、佐々木の駆け引きを生かすには、最高の相手だ。
(甲府担当 大島和人)
2014/04/09 23:34