前節、愛媛戦では試合終盤、金森健志の投入と同時に右SBでプレー。さらにパク・ゴンが治療でピッチを離れた際にはCBでプレーした城後寿。昨季はGKも務めており、マリヤン・プシュニク監督が就任してからわずか1年あまりで全ポジションを制覇した。
初のCBには「実は1回やってみたかったんですよ」とおどけてみせたが、本音は「ボールが来なかったから良かった。来ていたら、無理でしょ」と苦笑い。愛媛戦では73分に右SBの位置から見事なロングフィードを平井将生に通し、チャンスを演出した。その場面を振り返って本人は、「自分がFWだったらこのタイミングで欲しいと思って出した。(三島)勇太や(阿部)巧にもこのタイミングを感じてほしいという思いもあった」とプレーでメッセージを伝え、タダでは終わらないところを見せていた。
全ポジションを制覇した城後だが、やはりその力強いランニングは攻撃で生かしたいところ。サポーターが臨むのは前線でゴールに迫る城後の姿のはずだ。
(福岡担当 杉山文宣)
2014/03/21 14:26