前節・讃岐戦でビッグインパクトを残した男といえば、新戦力FWナザリト。元U-20コロンビア代表の肩書きはホンモノだった。
空中戦で無類の強さを見せると、極め付けは決勝ゴール。別府キャンプ中の練習試合・大分戦(2月15日)では衝撃的なFKを突き刺していたが、そのデジャブを思わせるような、痛烈な直接FK弾だった。
敵将の北野誠監督が「相手のセンターFWに規格外の選手がいまして…」と言えば、「日本のサッカーに慣れれば、とんでもない選手になるんじゃないかな」とラモス瑠偉監督。思い描くサッカーを展開できず、会見であんなに怒っていた熱血指揮官を、「半年で(他クラブに)取られちゃうんじゃないかと心配でしょうがないです」とニヤリ笑わせた。
そんなこともあってか、サポーター人気も規格外(?)だ。7日の練習後は見学に訪れた大勢のサポーターから、他の選手を差し置いてサイン攻めに。初めての日本食に「慣れが必要だね」と課題を残していた男も、衝撃の“岐阜デビュー”が効いて順応のスピードが早まるかもしれない。
(岐阜担当 村本裕太)
2014/03/08 00:31