東京Vはオフ明けの23日、恒例となっているミーティングを行いました。前節で浮き彫りになった反省点などを話し合う場です。そのときの話を伺い、判明した点をここで紹介します。
同点にされた場面は、クロスがキーパーにキャッチされてからのカウンターでした。右サイドで山形選手に大きく持ち出され、中央の西澤選手へ。そして西澤選手のスルーパスからサビア選手がシュートを決められました。その、山形選手から西澤選手へ横パスが入る場面で、守備対応が遅れてしまったこと直接の要因でしょう。
ただ、高橋監督は「あそこで菊岡選手が『スルー!』って言ったから、DF陣はその場合の対応にいってしまったらしい」と教えてくれました。山形選手からのボールを受けようと走り込んできた西澤選手の後方には菊岡選手が待ち構えており、そちらに通った場面を想定したポジショニングを取ってしまったのです。菊岡選手は栃木の攻撃を司る選手であり、その選手から「スルー!」の声が上がったので、東京Vの守備陣としてはそちらに気が回ってしまったのでしょう。
あの場面で西澤選手がスルーしていたら生まれていなかった失点です。ただ、カウンターを受ける際にバイタルエリアを空けてしまったことは悔やまれます。そこを埋めるために人が戻ってほしかったし、できないならば途中で止めたかった。
そういった反省を踏まえて、今週も守備面の整備は続きます。
(東京V担当 田中直希)
2012/10/25 08:10