30日、解団式を小平のクラブハウスで行ったFC東京は、平松大志の引退を発表した。
2度のアキレス腱断裂を経て、3年半ぶりに公式戦に復帰した今季の天皇杯4回戦・大宮戦を「一番印象に残っている」と語った平松。「人にはできない、いい経験ができたとポジティブに捉えています」と、どこかスッキリとした表情で報道陣の質問に答えた。
平松が引退を決めたのは、15日の川崎Fとの練習試合。三たびアキレス腱を負傷した瞬間だった。「コンディションがなかなか上げられなかったところで、またケガをした。神様が『止めておけよ』と言ってくれているのかなと」感じたという。
「『治してください』という言葉が力になった。本当に感謝しています」としたサポーターに対しては、「心残りは“エア乾杯”ができなかったこと。ある一人の選手に託すので、その選手が味スタでやってくれるはず。楽しみにしておいてください」というコメントを残した。長い間、リハビリをともにした選手にきっとその思いは受け継がれることになるだろう。
(FC東京担当 田中直希)
2013/12/30 18:13