故郷のクラブのJ1昇格を「隔世の想い」で受け止めたのが、徳島出身の城福監督である。
徳島は「サッカー不毛の地とおそらく言われていた」(以下城福監督)という土地柄。監督の少年時代、徳島にはこれという大人のチームがなく、高校サッカーは徳島商業の天下。監督の母校・徳島城北高は城福監督が高2の時に県大会決勝まで進んでいるが、3年の時は「『塾が…』とか言って練習に人数が揃わない時、野球部と(試合を)やろうよといってやったら」(城福監督)、何とサッカー部が負けてしまったのだという。
城福監督はそんな土地からのJ1昇格クラブ登場を「色んな地域でサッカーが発展してきている一つの象徴」と見る。そして「年に1回、できれば2回、おふくろの顔を見に帰っているけど、なかなか長居できない」というふるさとへ“J1”で里帰りできることについて「本当に思いもよらないというか、嬉しい驚き」と顔をほころばせていた。
(甲府担当 大島和人)
2013/12/13 00:18