前節の鹿島戦は0-1で迎えた91分に遠藤航のゴールで追い付いたが、その直後のキックオフから追加点を献上し、1-2で敗戦。15位・甲府が勝利したため、残留に向けて湘南が置かれた状況はより一層苦しくなった。
「失点はチーム全体の責任だと思うし、ああいうスキを見せてしまうのが自分たちがこの順位にいる理由」。悔しさをにじませながら語るのは10番の菊池大介だ。キレのあるドリブルと縦への推進力で再三チャンスを創出し、遠藤のゴールにつながるクロスを見せるなど、個人では十分手ごたえをつかんだ。「(退場で)一人少なくなったけど、守備で走力を使うよりは前に行く姿勢を持ったほうがいいと思った」。強気な姿勢が好プレーにつながった。
残り3試合で勝ち点9差。残留のためには一つの敗戦も許されないが、「鹿島戦も勝てると思ったし、この勢いを次に絶対につなげたい」と下を向く気配はない。「出られない選手の気持ちも背負って、全力で戦う」。10番を背負った男から、固い決意が感じ取れた。
湘南の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(湘南担当 竹中玲央奈)
2013/11/11 18:02