ロンドン五輪壮行試合・ニュージーランド戦に参戦のため、チームを離脱していたU-23日本代表の東慶悟選手が12日、大宮アルディージャのチーム練習に合流しました。この日の東選手は試合翌日とあって、チーム練習とは別にリカバリーメニューで汗を流した模様ですが、ニュージーランド戦から一夜明け、あらためて試合についてお話をうかがいました(ニュージーランド戦の結果は1-1のドロー)。
―― 一夜明けて昨日の試合を振り返って。
「チームとして最後に追い付かれるという悔しい展開で終わってしまったけど、僕個人としてはしっかり動けていたと思う。ヒロシくん(清武)や永井くんともうまく連係できたので後半は途中までしか出られなかったが、やっていて楽しかった。五輪代表ではトップ下のポジションで、いまのチームでやっているポジション(サイドハーフ)とは違うけど、自分の良さを出せたと思う。昨日の試合は勝つことがすべてだったし、勝ってロンドンへと乗り込みたかった。でも内容は悪くなかったし、あとは選手一人ひとりが責任感を持ってやることが大事だと思う。関塚監督からも出来が悪かったから代えたわけじゃないと言われた。試合についてはメンバーが代わって難しくなった部分もある」
――大津選手、永井選手、清武選手たちとの前線の連係については?
「ヒロシくんはまだニュルンベルク(ドイツ)で練習してあまり時間が経っていないけど、楽しそうにプレーしているし、もっと良くなると思う。永井くんは調子が本当に良い。体もキレているし、その調子の良さを引き出せるプレーをしていきたい。大津くんは体を張ってキープもできるし、裏に飛び出すこともできる。前線の4人は自由にやれて楽しかったし、あとは決定力の問題だった。シュートが1本でも入っていたら違ったと思うし、展開も変わっていたと思う。攻撃陣がしっかりと点を取っていたら、3-1、4-1の試合になった」
―― 一度、クラブに戻ってきたが、関塚監督から何か話は?
「各チームでしっかりとしたパフォーマンスを発揮して、また集合してほしいと言われている。次はホームだし、大宮サポーターの前でしっかりとしたプレーを見せたい。クラブではまたやること、求められることが変わってくる。どんな監督になっても使われる選手、監督の要求に応えられる選手がいい選手だと思うのでいいプレーを見せたい」
練習後にベルデニック監督と東選手がコンディションについて話し、指揮官は「昨日の試合もフル出場したわけではないし、疲れ切ってはいないということだった。今日はリカバリーメニューにあてたが、疲労も回復した状態で試合に挑めるんじゃないか」と話していました。またニュージーランド戦を確認したベルデニック監督は、東選手のプレーについて次のように振り返っています。
「いいプレーをしたと思う。ゴールにつながりそうなパスも出していたし、彼しか見付けられそうにないシチュエーションを発見してプレーしていたという意味では、彼の持つ創造性が発揮されたゲームだったのではないか。平均点以上の点数を上げてもいいのでは?」
14日(土)にNACK5スタジアム大宮で行われるJ1第18節・ヴィッセル神戸戦は、東選手にとってロンドン五輪出発前最後の試合になります。しばらくチームを留守にするため、その前に大宮を勝利へと導く活躍に期待したいところです。
最後に告知です。13・14日発売の『EL GOLAZO』(エルゴラ)では、神戸戦を徹底プレビュー。大宮視点のマッチプレビューに、進境著しい19歳のFWにスポットを当てたコラムを掲載しています。そちらも合わせて、ぜひご覧ください。
【写真/Norio ROKUKAWA】
(大宮担当 郡司聡)
2012/07/12 21:45