明日25日(土)、J1第23節全9試合が行われ、大宮アルディージャはホーム・NACK5スタジアム大宮でベガルタ仙台戦を戦います。2003年途中から2004年まで仙台で指揮を執ったベルデニック監督にとって、今節は古巣戦。特に2004年はベルデニック監督の下で、現在の仙台監督である手倉森誠監督がコーチを務めていた縁があります。23日(木)の練習後にベルデニック監督の囲み取材が行われましたので、コメントを紹介します。【写真/徳丸 篤史】
■ベルデニック監督コメント
――仙台の印象は?
「偶然でいまの順位(2位)にいるチームではない。リーグ最少失点(20失点)を誇るチームだし、選手個人のクオリティーも高く、チームは非常に組織化されている。守備も組織化されているし、また攻撃ではカウンターとポゼッションでゴールを奪う危険性を出していると思う。仙台の強さは攻守においてチームが組織化されていることに明確に表れている」
――仙台の監督だった04年当時は、現在の仙台の手倉森監督がコーチを務めていたが、彼はどんな指導者だったのですか?
「彼はハードワーカーだ。システマチックに物事を考えられるし、試合を分析する能力にも長けている。だからこそ、今も仙台で偶然に頼るようなサッカーはしていないし、よりコントロールしたチームを作っている。それによってチームは非常に組織化されたゲームを展開していると思う」
――当時は現在も仙台に所属している選手たちを何人か指導していると思います。
「私が指揮を執っていたころ、リャン・ヨンギ、菅井(直樹)、関口(訓充)、中原(貴之)などの選手を指導した。彼らは大学や高校を卒業したばかりの若い選手たちだったが、タレント性のある選手だった。いま彼らは良い成長を遂げており、仙台の中でもベストな選手たちになっていると思う」
――古巣と戦うことに関しての心境は?
「それほど特別な感情はない。当時、仙台の仕事も心地よくできていたし、J1に残留できなかったことなどがネガティブなフィーリングとして残っている。私は仙台との対戦を楽しみにしている」
仙台側の視点からベルデニック監督との縁を振り返る話は、発売中の『EL GOLAZO』(エルゴラ)にて掲載中で、大宮vs仙台のマッチプレビューも掲載しています。今回のプレビューは大宮視点のマッチプレビューとベルデニック監督のチーム作りに関するコラムを書かせていただきました。仙台側の情報と合わせて、観戦前の予備知識として、そして観戦のお供に『エルゴラ』をオススメします。
(大宮担当 郡司聡)
2012/08/24 17:00