ヴィッセル神戸からの期限付き移籍で加入した河本裕之選手が14日、大宮アルディージャのチーム練習に合流しました。初日からドシャ降りの雨が降る中での練習となりましたが、途中からは小雨となり、河本選手は約1時間半、志木グラウンドで新しいチームメートとともに汗を流しました。練習後、本人に話を聞きましたので今回のブロゴラで紹介します。
■DF 3 河本 裕之選手コメント
――初日の練習を終えて。
「緊張で疲れたけど、みんなが話してかけくれて気がラクになった。神戸でチームメートだったノリオさん(鈴木)とU-19代表候補などで一緒だった康太くん(上田)もいるので、チームに溶け込みやすかった。ノリオさんは練習を見ていると、チームの中心で話していることが分かったし、下平選手とは関西弁で話せるのでリラックスできる。実は話すことが得意ではないので、そういうところも変えていけたら、という気持ちもあって移籍を決めた部分もある。これからチームメートとも積極的に絡んでいきたい」
――今回の移籍の経緯は?
「神戸でなかなか出場するチャンスがなく、大宮からオファーをいただいてチャレンジしたいと思った。個人的にも環境を変えて成長したかったし、チームに貢献して自分自身も成長できれば。外から見ていた大宮は神戸にとって手ごわい相手だった。選手個々の能力が高いし、かみ合えば上位に行けるチームだと思う。前線の選手も能力が高く、ディフェンスの選手も対人に強い選手がそろっている」
――初めて生活圏を関西圏から関東圏に移すが、期待や不安は?
「神戸を出ること自体が初めてのこと。でも神戸には関西圏外の選手も多かったし、それはそれでやっていけると思う」
――ご自身のストロングポイントは?
「ヘディングの強さやロングフィードが売りです」
――最近の大宮の試合を映像で見たことは?
「川崎F戦(1●4)とG大阪戦(1●3)の2試合を見ました。ボールを回していたし、あとは最後の部分だと思う。失点が続いているし、個々では対応していると思うが、あとは連係の問題かと。コミュニケーションを取ってできればいい。シーズン途中での移籍ということで、残留の力になることを期待されていると思う。試合に出て結果を残したい。今週の試合にも出られるように準備してアピールしたい」
――約8年半在籍していた神戸での経験をチームにどのように生かしたいですか?
「神戸も苦しい時期が続いて、毎年のように残留争いをしていた。それは決していい経験ではないが、同じような状況を経験できているのでメンタル面でも崩れずに戦い抜けると思う」
――最後に大宮サポーターへメッセージを。
「僕のもう一つの売りは波なくプレーできること。失点が続いているようなので、僕が入ることで守備の安定感を出せればいい。応援してください」
【PROFILE】
DF 3 河本 裕之(こうもと・ひろゆき)
1985年9月4日生まれ、26歳。兵庫県神戸市出身。183cm/72kg。明石FC→FC西神→滝川第二高→神戸を経て、今年8月大宮に期限付き移籍。J1通算147試合出場8得点。J2通算23試合出場5得点。
(大宮担当 郡司聡)
2012/08/14 18:20