19日、山本海人(写真左)が紅白戦に出場した。「やっぱり、楽しいですよね」。右手首を痛め、試合はおろか、長くGK練習からも遠ざかった。「GKの基本的な部分は思ったよりできた。攻撃につなぐ感覚を合わせていけたら」。サッカー選手としての喜びを、久しぶりの実戦に集約させた。
まさかの離脱だった。「1週間くらいかなって思った」負傷離脱は、すでに3カ月を過ぎた。「今までで一番、ストレスのかかるけがだった」。最も痛みのひどいときは「サインも書けなかった」。体は動くのに、GK練習に参加できない。ただ、「自分のできることをやってきた」。もどかしさから逃げなかった。
山本は話す。「怖さは全然ない」。ただ、シジマールGKコーチ(写真右)による鬼の「練習の怖さはありますけどね(笑)」とおどけた。今も右手首はガチガチにテーピングし、手探りは続く。それでも、「最後になるほど、みんな何かできることがある」。背番号22は、神戸の“一体感”を力強く支える。
神戸の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(神戸担当 小野慶太)
2013/09/20 20:13