
試合に出られなくても自分がやるべきことをやる。それが、鹿島でベテランとなった選手たちが、自然と受け継いできた伝統だ。前節、巨漢FWのパトリックを抑えられなかった山村和也に対し、岩政大樹はアドバイスを送ったという。
「僕やヤマみたいなタイプは受け身というか、そういうふうな守り方だと特長が出にくい。相手が嫌がるほうに持っていくのが大事なんじゃないか、という話しはしました」。
自らも高さと強さを武器に数々の長身選手と白熱のバトルを繰り広げ勝利してきた岩政。その影にはあった知性派CBならではの工夫と技術を山村に伝えたという。「そういう方法論があると引き出しが増えるし、このタイミングならイメージしやすいかなと思ったので」。
当たりの強さでは激しいプレーがかなり改善されてきた山村だが、駆け引きの部分では発展途上。岩政のアドバイスでさらにワンランク上のCBを目指す。
鹿島の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(鹿島担当 田中滋)
2013/09/18 20:17