ここ最近、試合中に両目がぼやけてしまうという症状を患っていた名古屋のDF阿部翔平選手(28)。昨季も一時期発症したこともあったが、今季に入り本格的に症状が悪化。検査の結果、頭部などには異常は見られず、また視力も両目で1.2と問題もないことから、原因が特定できない時期が最近まで続いていた。しかし、先日再び病院で検査を行ったところ、乱視と診断され、試合中、動体視力や遠近を交互に見るなど、目に過度な集中や負担が働いてしまう場合、結果的に焦点が定まらなくなってしまうという症状となってしまうようだ。
原因がある程度わかったものの、すぐに完治する治療はなく、出来る限り日常生活から目に対する負担を軽減することで症状を緩和していくことが必要だという。そんな阿部選手が、乱視用のメガネを着用し、16日の練習に初めて現れた。
名古屋のお洒落好きが集うファッションビル内に入店しているメガネ店で購入したという阿部選手。「これまで伊達メガネは持っていたけど、何て言ったって裸眼で視力が1.2ですから、メガネとはあまり無縁でした」と語ったものの、細いフレームに黒縁という今流行のスタイルをしっかりつけこなしていた。「医者からも、普段の生活からメガネをかけるなどして、極力目に疲れがたまらないようにした方がいいと言われたので、今回作ることにしました」。メガネを作成したことで、ようやく症状への対策ができた阿部選手。「昨日の試合(ACL・セントラルコースト戦)でもそんなに見えにくくなかった。これからも普段はメガネをかけてなるべく目が疲れないようにします」。メガネ男子に変身した阿部選手は、これで今後のプレーも“視界良好”となった。
(名古屋担当 西川結城)
2012/05/18 00:00