20日に行われた湘南対岐阜で、先週清水から期限付き移籍で岐阜に加入したFW樋口寛規選手がプロ初得点を挙げました。樋口選手は昨年の高校選手権で滝川第二高(兵庫)のエースとして活躍し、見事チームを優勝に導いたとともに、自身も得点王に輝きました。高校の先輩である日本代表FW岡崎慎司選手(シュツットガルト)とは誕生日も同じため、“岡崎2世”としても注目を集め、その後先輩・岡崎選手と同じ清水でプロのキャリアをスタートしました。1年目の昨季は出番に恵まれない日々を過ごしたなか、プロ2年目の今季は出場機会を増やすことを目標にし、開幕早々に岐阜への加入が決定。この湘南戦の一試合前の草津戦でデビューしたばかりでした 加入後、いきなりの得点。しかも本人にとってはプロ初得点にもなったメモリアルゴール。クロスに対して相手DFよりも前に入って合わせるという形は、常に彼が狙っているプレーで、まさに樋口らしいゴールでもありました。 そんな樋口選手、この得点は湘南に2点差を付けられた段階で生まれたものであり、シュートがゴールネットに突き刺さった瞬間、一目散にボールを拾っては、すぐにさらなる反撃へとつなげようとしていました。しかし、よくよくその表情を見てみると、チームはまだビハインドの状況でありながらもやはり初得点がうれしかったようで、思わず笑顔がこぼれていました。 後日、これを樋口選手に突っ込んでみると、「はい、(笑顔が)出てしまいました」と照れ笑い。誰にとってもプロ初得点は格別なもの。樋口選手ももれなく隠しきれなかったようです。ただ最後にしっかり「次はボールを拾いに行かなくていい状況で点を取って、ガッツポーズで笑いたいです」と語ってくれました。シャイな性格のようですが、意外にいろいろ突っ込むと次々と話してくれる樋口選手。今後の活躍に大いに期待です。
(岐阜担当 西川結城)
2012/03/22 00:00