1日のオフを挟み、28日には大宮アルディージャのトレーニングが再開されました。前節・仙台戦は長谷川悠選手のゴールで先制しながらも、1-3で逆転負け。順位も降格圏の17位へと転落し、次節は“さいたまダービー”を迎えます。今回のブロゴラは仙台戦の先制点にも絡んだMFカルリーニョス選手に、今後浮上するために必要なことや“さいたまダービー”について話を聞きましたので、ショートインタビューをお届けします。【写真/徳丸 篤史】
■MF 5 カルリーニョス選手コメント
――前節を振り返って。
「仙台戦は前半30分までわれわれがゲームを支配していたと思う。ただ、得点してからは少し守りに入って勢いをなくしてしまった。先制点を決めるまでわれわれはポゼッションをしながら、前へ出る姿勢も強く、ボールを支配しながら前へボールを入れていく推進力もあった。そんな良いサッカーをしていたが、点を取った後にそれができなくなった。勝っている状況でも追い付かれるのではないか、逆転されてしまうのではないかという不安を抱えながら戦っている。その原因はメンタルに起因する部分が大きい。サッカーというスポーツは精神面の影響が大きいと思う。この状況はとても悔しいが、この苦境から抜け出すのも自分たち次第。これからは勝ち点に目を向けるべきで、失ったものを取り戻すことはできない。まずは過去のことを切り替えて、先に目を向けること。終わったことは返ってこないわけだから。同じミスを繰り返さないこと、そして最後まで集中して戦うことが大事だ。まずこれからの5試合で、最低でも勝ち点10を目標に戦うべきだろう」
――次節は“さいたまダービー”です。
「浦和は手強い相手という印象しかない。置かれている状況は浦和よりも悪いが、やるべきことをやればチャンスはある。先のことを考えてもこの一戦は重要な意味を持つ。第20節のG大阪戦(1●3)の前に『われわれの人生を懸けた一戦』という表現をしたことを覚えているが、毎試合そのぐらいの気持ちで試合に臨んでいる。どんな試合でもキャリアのスタートの試合という気持ちでいるが、人生を懸けるという思いを込めてどの試合にも臨んでいる。試合までは多くを語らず、結果が出ることだけを信じて歯を食いしばって戦いたい。ポポやマルシオ・リシャルデスは日本での経験も豊富だし、非常にリスペクトしている選手だ。またポテンシャルも高い。ただ相手をリスペクトすることは大事だが、われわれはやるべきことを忘れてはならない」
(大宮担当 郡司聡)
2012/08/28 20:30